雇用側が新卒者と転職者を互いに採用する理由とその違いとは?

当たり前のことですが日本の多くの企業では新卒者と転職者の両方を採用している企業が多く、どちらにも良い部分と悪い部分が見え隠れしています。しかし多くの企業で新卒者と転職者に偏らず、何故バランスよく採用されているのでしょうか?ということで今回は新卒者と転職者の互いをどうして採用するのか企業側の考え方を話していきたいと思います。
採用頻度の違い
まず新卒者と転職者では、どんな企業でも採用する頻度に違いが出てきます。これは新卒者が年一回、学校を卒業してからでないと採用ができないからです。そうなると年一回しか人材を補充することができなく、社内で急な欠員が出た場合人が不足したままになってしまうのです。そんな時その穴埋めに便利な人材が転職者なのです。転職者はいつでも採用することができ、経験者を採用できれば即戦力にもなってくれます。
選考時間の違い
新卒者と転職者には採用するのにかかる選考時間にも差が出てきます。上記でも話しましたが新卒者は入社する日が初めから決まっている為、時間をかけながらゆっくり吟味することができ採用基準も仕事での実績は無いので学力+人間性になってきます。一方、転職者ですが転職者は、社内での欠員の代わりや事業拡大による人員不足の穴埋めとしての採用されることが多く、採用にはスピードが重要になり、採用基準も実績+人間性という分かりやすいものになります。
雇用コストの違い
新卒者と転職者はやはり雇用コストの違いが出てきます。新卒者は会社で定められた初任給を支払うことになり、それから実績を積むごと徐々に給与を上げていけばいいので初めのコストは安く済みます。しかし転職者は経験者であることが多くそれに伴った給与を支払わなくては求人募集した際に応募してくる人も少なくなってしまう為、初期の雇用コストは新卒者よりも高くなってしまい、両者をバランス良く採用することが大切になります。
まとめ
ここまで色々と話してきましたが雇用側が新卒者と転職者を採用するのにはどちら共、メリットとデメリットが存在します。新卒者は年一回しか採用機会がないのに対して転職者はそのような縛りがないのでいつでも採用でき急な欠員や事業拡大による人員不足の補充として非常に便利な役割を果たし、選考時間もスピードが要求されます。また雇用コストに対しては新卒者には定められた初任給で対応することができコストを抑えることができますが、転職者は経験者であることが多いのでその分の金額を上乗せしなければならない為、コストは新卒者よりも掛かります。そんな事情からどちらも企業に取っては必要な人材であり、多くの企業でバランスよく採用をされています。